【裏設定】フィルムゴールドを120%楽しむためにギルドテゾーロの過去を知れ!ネタバレ注意
ワンピース777巻に描かれたギルドテゾーロの過去(ネタバレ注意)
劇場で配布されるワンピース777巻には「テゾローの人生」と題したテゾーロの過去に関する裏設定が掲載されています。
映画「フィルムゴールド」本編ではエンターテイメント性が重視され、テゾーロの過去は意図的に排除されているため、過去シーンはフラッシュとして差し込まれている程度です。
しかし、映画のプロデューサーである尾田栄一郎氏はテゾーロの過去を作り込んでいました。映画フィルムゴールドを見る前にテゾーロの過去と彼の感情を理解することで、より映画を楽しむことができるのではないかと思います。
ここではギルドテゾーロの過去を時系列で追っていきます。
ギルド・テゾーロの幼少期
黄金帝ギルド・テゾーロの支配する「グランテゾーロ」といえば世界最大のテンターテイメントシティですが、その背景にはギルドテゾーロの過去の憧れが反映されていました。
- 幼少期
- 貧乏な家に生まれたテゾーロ
エンターテイメントショーに憧れる
ギャンブル好きの父親が病気になり、治療代が払えずに死亡 - 12歳
-
テゾーロの歌を嫌う母に反発するテゾーロ
家出をするも食うに困って金を盗む
金で作った友達とギャンブル、酒、ケンカの日々
過去1:ギルドテゾーロの幼少期
ショーへの憧れと母への反発
貧乏な家庭で育ったテゾーロは会場の外から見た華やかなエンターテイメントショーに憧れます。
歌が大好きだった少年テゾーロは毎日歌を歌い続けました。
しかし、テゾーロの母親は「そのくだらない歌をやめて!!!」と怒鳴ります。父の死によって更に苦しい生活を送るようになった母はテゾーロの歌う楽しげな歌を嫌いました。
そんな母に反抗し、グレて家を出たテゾーロは食べるために悪事を繰り返します。
テゾーロの過去と仲間
もともと、貧乏が理由でテゾーロは友達から仲間外れにされて育ちました。そんなテゾーロは家を出た後も金で繋がった仲間とつるんでギャンブルと酒とケンカに明け暮れました。
両親が不在で貧困生活を送っていたテゾーロの過去はルフィと共通する部分です。しかし、エースとサボという固い絆で結ばれた仲間と育ったルフィの幼少期と真逆であるというのはとても興味深いです。
ギルド・テゾーロの過去に大きく関わる恋人「ステラ」
そんなテゾーロを救ったのはステラという女性との出会いでした。
- 16歳
-
ヒューマンショップで売られていた「ステラ」という女性に恋をする
ステラを自由にするため身を粉にして働くテゾーロ - 19歳
-
テゾーロの体はボロボロになるがステラとの日々に幸せを感じる
ステラは天竜人に買われマリージョアへ
テゾーロは天竜人に刃向かい奴隷生活を送る - 21歳
- ステラの死を知る
過去2:ギルド・テゾーロと恋人ステラ
恋人ステラとの出会い
16歳になったテゾーロは、ある日、カジノに大敗したことで拘束され、人買いに暴行されます。逃亡したテゾーロはヒューマンショップに行き着き、そこで売られていた「ステラ」という女性と恋に落ちました。
ヒューマンショップの柵越しに歌うテゾーロ。「素敵ね、その歌」と言って微笑み、ステラは言います。
テゾーロはステラを自由にするため、働いてステラを買いとろうと決意しました。しかし、ステラには高値が付いていたため、テゾーロは寝る間も惜しんで飲まず食わずで働きます。
テゾーロはボロボロになりながらも仕事の合間にステラに会いに行き、歌い、夢を語ります。この頃のテゾーロの夢はいつか大きなショーのステージで歌うこと。
テゾーロの想いが嬉しくて、ステラは毎晩涙を流し、彼女もテゾーロを金でも打算でもなく純粋に愛しました。
テゾーロとステラの別れ
3年間休まず働き、もう少しで彼女の身を買い取れる額がたまるという頃、ステラは訪れた天竜人に気に入られ、いとも簡単に買い取られてしまいました。
ステラを取り返そうと天竜人に向かうもSPに取り押さえられるテゾーロ。そんなテゾーロにステラは最後の言葉を残します。
本当はテゾーロが求める全ての答えをステラが持っていました。しかし、怒りに支配されたテゾーロの心にステラの言葉は届きませんでした。
天竜人奴隷の過去とステラの死
天竜人に刃向かったテゾーロも聖地マリージョアに連行され、奴隷生活を送ります。背中に天竜人の焼印をされ、主人である天竜人はテゾーロに勝手に笑う事を禁じました。
自由のないマリージョアでの生活の中、テゾーロはステラの死を知ります。
「もう少し早く金さえ貯まっていれば」と怒りと後悔に涙を流すテゾーロ。
「全ては金のせい」とテゾーロは更に金に執着するようになります。
しかし、本当はステラは最期まで、テゾーロに心の底から愛された幸せな3年間を想い続け、奴隷でありながら笑顔で死んでいったのだといいます。
ゴルゴルの実を手に入れ成り上がるテゾーロ
- 26歳
-
フィッシャータイガーの奴隷解放事件発生
マリージョアから逃亡し犯罪に手を染めて生きのびる - 29歳
- ドフラミンゴのオークションに出品された「ゴルゴルの実」を奪う
- 32歳
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海賊として名を上げるテゾーロ
「タナカさん」と出会う - 33歳
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ドブラミンゴがテゾーロを商売仲間として利用
七武海ドフラミンゴとの関係から世界政府との繋がりを手に入れる
「ダイス」がテゾーロ一味に加入
過去3:ギルド・テゾーロの転機
テゾーロ「ゴルゴルの実」を手に入れる
フィッシャータイガーの奴隷解放事件の歳、命からがらマリージョアから逃亡したテゾーロは、天竜人の焼き印を星型の傷で消し去ります。金持ちや貴族を憎みながら、実を隠し、ゴミを漁り、犯罪に手を染めて生き延びるテゾーロ。
ある日、ドンキホーテファミリーのオークションに出品された「ゴルゴルの実」に目をつけます。
巧妙な策で犯罪者を唆し、会場に火を放つなどして何百人もの死傷者を出して、テゾーロは「ゴルゴルの実」を手に入れました。
逃亡したテゾーロはドンキホーテファミリーの追っ手をゴルゴルの実の能力で撃退し、ドフラミンゴを激昂させます。
ドフラミンゴとテゾーロの接触
事件の4年後、海賊として名を上げたテゾーロはドンキホーテファミリーに狙われるも既に屈しない強さを身につけていました。
そんなテゾーロをドフラミンゴは敵対ではなく商売仲間として利用することに。テゾーロは七武海であるドフラミンゴと組むことで世界政府との繋がりを手に入れました。
ギルド・テゾーロ
当時、ドフラミンゴはテゾーロに対し、何かを企んでいたようですが、ルフィに倒された今となってはその企みの内容はわかりません。
巨大船「グラン・テゾーロ」完成とテゾーロの野望
- 35歳
-
テゾーロ一味に「バカラ」が加入
テゾーロの闇の興行が好調に
巨大船「グラン・テゾーロ」完成 - 41歳
- 麦わらの一味が「グラン・テゾーロ」を訪れる(映画のストーリーへ)
過去4:巨大船「グラン・テゾーロ」完成
巨大船「グラン・テゾーロ」完成
ドフラミンゴとの取引や優秀な部下の加入によって闇の興行を成功させたテゾーロは、巨大船「グラン・テゾーロ」を造り出し、世界最大のエンターテイメントシティを完成させます。
世界中からセレブやギャンブラーが集まり、グラン・テゾーロの興行は軌道に乗ります。テゾーロが過去に恨んでいた「金の力」は今やテゾーロに全てをもたらすものになりました。
いずれは天竜人さえも金の力で操り、テゾーロは「この世の神になる」という野望を持ちます。
金に翻弄された過去が作り出したテゾーロという人物
貧乏な暮らしの中で生まれた「いつか大きなショーのステージで歌う」というテゾーロの夢をお金を得ることで叶えたはずのエンターテイメントショー。そのショーの名は「GOLD STELLA SHOW」。彼と彼の歌を純粋に愛した かつての恋人「ステラ」の名が付けられていました。
金持ちや貴族を憎んでいたはずのテゾーロですが、その行動はくしくも天竜人の様になっていきます。莫大な富と権力を得たテゾーロですが、人との繋がりは希薄なままでした。
そんなテゾーロの前に現れたのが、仲間のために命を賭けて戦う麦わらのルフィです。
ステラがテゾーロに残した最後の言葉
彼女の中にあった「テゾーロが求める全ての答え」とは何だったのでしょうか。テゾーロはルフィとの戦いに何を思うのでしょうか。それは、映画フィルムゴールドの中に描かれています。
今回は映画フィルムゴールドの裏設定「テゾーロの過去」をまとめました。映画をまだ見ていない方だけでなく、既に映画を見た方も、テゾーロの過去を踏まえてもう一度映画を見ると、また違った感動を味わえるのではないかと思います。
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